2007-01-01から1年間の記事一覧

『Stanley Yelnats' survival guide to Camp Green Lake』Louis Sachar

Holesの主人公Stanley Yelnatsが、矯正キャンプCamp Green Lakeを振り返り、そのキャンプで生き残るにはどうしたらよいかのガイドを書いた、という設定の擬似ハウツーもの。大きい字体で88ページ。お手軽な本である。 色々と「教訓」が述べられているが、架…

『鬼麿斬人剣』隆慶一郎

『一夢庵風流記』の勢いで、再読読了。 時代物にありがちな、「×番勝負」の形式の中に、刀工である主人公が亡き師匠の過去の不本意な作品を探し出し、打ち折っていくというクエスト、不本意な作品に手を出さざる終えない状況に至った原因である師匠の出奔時…

『一夢庵風流記』隆慶一郎

久々に「一夢庵風流記」(隆慶一郎)を読み返す。 毎度気になる粗というか偏りみたいなものがないわけではないが、それらをもひっくるめて、魅力的な世界を描き出したものだ。 つくづく、惜しい人を早くになくしてしまったものだと思う。仮に『見知らぬ海へ…

『一般ゴミ同然の扱いで放出される原子力発電「放射性廃棄物」の恐怖』(週刊ダイヤモンド 2007年10月6日号 16-17ページ Close Up)

原子炉の廃炉に伴う廃棄物の『クリアランス』に関して、『国民は知らぬ間に「被曝」し、放射能汚染にさらされるリスクに直面している』*1と根拠無く恐怖心を煽る記事である。ちなみにオンラインでも全文が読める。 何ゆえに「煽る」と断じているのか、が、本…

『幸せのレシピ』★☆☆☆☆

ハリウッドが名作をリメイクしてスポイルした新たな例。 以上

日本で「蒼き狼」といえば?

個人的にはこんなとこか。 井上靖 加藤剛 光栄*1 *1:オルド!!

NBオンライン『世界は『嘘だらけのヨーロッパ製世界史』でできている』より

NBオンラインの『世界は『嘘だらけのヨーロッパ製世界史』でできている』という書評が若干の注目を集めている。*1 これは、『ものぐさ精神分析』『唯幻論』で知られる岸田秀が、英国人歴史学者マーティン・バナールの『黒いアテナ』とそれにまつわる論争をサ…

『ミュージカル映画 ぼくの500本』双葉十三郎

97歳という、映画の『盛衰を誕生から今に至るまでリアルタイムでみてきた著者が、代表的な500作品を選び解説する』本。ミュージカル映画の、特に古いところに興味がある人間にとっては、読む読まない以前に、所有しておくべき本であろう。 個人的には年代順…

『ミス・ポター』★★★★☆

ピータ・ラビットなどで知られるベアトリクス・ポターの伝記映画。主役のポターにはレニー・ゼルウィガー。「変人」を演じさせるとぴか一だね、全く。*1 もともと興味ある物語を作った、興味ある人物の、興味ある地域(湖水地方)を舞台にした映画であるだけに…

日本科学未来館に行く

実は再訪。前はアシモもMEGASTAR*1も観ず、それどころかGeo cosmos*2すら見ずに帰ったので、再訪することにしたのである。前回はちょうど正午頃に着いたところ、チケット制のイベントのチケットがほぼ全滅状態であったため、開館時刻の10時に到着するように…

本屋で立ち読み

■『ヒトは食べられて進化した』ドナ・ハート、ロバート・W・サスマン タイトルに引かれて少し立ち読み。タイトルに該当しそうなところを探し、最終章を読む。本書で示されたアンチテーゼよりも、むしろその前提となるテーゼの方に違和感。おそらく西洋を中心…

酸素バーへ行く

その店に置いてあった、ちらしの中で面白かった記述。 20世紀初めの酸素濃度は26%であったが、現在は20.8%まで低下している。 根拠は不明だが、明らかにありえんだろ、この数値は。ソレ系で多用されている数値のようだが、どっかに明確に否定する(もしくは明…

もはや一般人にとってMBTが「主力戦闘戦車」*1を指していた時代は終わった

ってそんな時代はなかったがな。 まあMasai Barefoot Technologyの靴を買ったと言いたいだけである。

『sato8644@yahoo.co.jp』を名乗るスパマーなお方へ

どなたか存じ上げませんが、このような「場末」にお越しいただきありがとうございました。 とはいえ、全く無関係なテーマについてのエントリにおいて、延々自分語りをするというのは、私の好みではありません。 まあ、色々多忙であったためにこちらの対応も…

変なリンクからいらした方へ

是非こっちもみていってくださいな。 ダイヤモンド:http://d.hatena.ne.jp/mobanama/20071004#p1 チャーチルの言葉:http://d.hatena.ne.jp/mobanama/20040729#1132768552 車は左人は右:http://d.hatena.ne.jp/mobanama/20070716#p1 核爆発災害:http://d.…

本日セルのサイトが繋がらなくなっている件について。

sci

T/O

『火力発電停止公表せず』の件が結構真面目にわかんないんだが

soc

どういう問題であるかは↓『続きを読む』以下の新聞記事の引用参照。 これらも含めて、とりあえず色々ウェブを眺めている限り、 東電と新日本製鉄が共同出資する発電会社君津共同火力の5号機が突然止まり、予定していた30万キロワットの電力を東電に送れな…

「ドナルド・ダックはフィンランドで禁止されていた。理由はパンツをはいていないから」について

2.フィンランドではドナルド・ダックがパンツを履いてないという理由でコミックは禁止になった(「自由奔放生活 | おもしろトリビアたち」(2007-08-22付)) ドナルドダックの漫画は、フィンランドで発禁処分になりました。パンツを履いていないという理由…

死刑と犯罪抑止効果

soc

『らばQ : 死刑制度で殺人を防ぐ?!』というエントリをぶくまから知った。それによると 一人の殺人者を死刑にすることによって、3〜18人の命を助けることができたかもしれないという結果が出ている とあるが、そのネタ元へのリンクが切れていた。これに…

歌は世につれ世は歌につれ

soc

b:id:finalvent氏のところで興味深い話を見かけた。以下にその記事『NIKKEI NET(日経ネット):ユーミンなどの歌詞、日本語に回帰・国語研調査』を引用。 ユーミンなどの歌詞、日本語に回帰・国語研調査 日本を代表する女性シンガー・ソングライターの中島…

夏生まれは強い近視になりやすい

sci

はーい。かに座*1。裸眼視力0.1未満。私のことか!? まずはZakzakの記事『6月か7月生まれの人は強度の近視になる確率大!?』(2007/08/27)より引用 6月か7月生まれの人は、12月か1月に生まれた人に比べ、強度の近視になる確率が大きいとの研究結果を…

『米原万里の「愛の法則」』集英社新書

米原万里の最晩年の講演をまとめたもの。晩年に書かれた文章の方では、政治的な部分での一種の絶望感のようなものが噴出していたが、この講演集ではそのようなこともなく、「いつも」の米原万里の姿が楽しめる。 第一章 愛の法則 第二章 国際化とグローバリ…

またアマゾンから本が届いた

アメリカの安いペーパーバックは腰がなくて嫌い。ぐにゃぐにゃで読む喜び、持つ喜びが感じられない。やだなあ。 ■追記 具体的にはコレ The Book of Origins: Discover the Amazing Origins of the Clothes We Wear, the Food We Eat, the People We Know, th…

佐藤参院議員「駆け付け警護」発言関連

soc

この件に関しては随所でぶくまコメント等をつけているので、とりあえず木走日記さんのエントリを受けた形で、自分の現在の意見を100字の制限がないところでまとめておく。 万一の事態に対しての指示を要求して、非戦闘地帯だからとの回答を得、はいそうです…

物欲

火星シリーズを知ったころにお金があれば、火星シリーズ、コナン・シリーズなどを大人買いするところであったろうが、あいにく各一冊しか所有していない。 その火星シリーズが合本になって再び刊行されているようだ。イラストは全部そのまま。さすが、読者の…

『〜紙芝居からSFアートまで〜 武部本一郎展 永遠のヒーロー・ヒロインの世界』

標記の展覧会*1が催されていると知り、弥生美術館・竹久夢二美術館へ行った。 ■まずはこの美術館について。 思えば、かつての行動圏のど真ん中にありながら、当時は夢二が近寄るのも嫌なくらいに大嫌いだったために、ついぞ訪れることのなかった美術館である…

「シンプソンズ」の吹替え

ぶくまid:partygirl氏">*1経由で「米人気アニメ映画「シンプソンズ」の吹替版に和田アキ子、ロンブー淳ら」という記事を覗いて見た。 全米の国民的人気アニメの劇場映画版「ザ・シンプソンズ MOVIE」の日本語吹替版キャストに、タレントの和田アキ子、所ジョ…

『トランスフォーマー』★★★☆☆

なるほど。これはすばらしい。*1 オスプレイが着陸し、A10が30mmをぶっぱなし、ラプターが舞う。軍オタならずとも「男の子」属性を持ち合わせている人間ならば、わくわくするであろうシーンの連続である。あ、そうそう。ロボットも変形するし。それらを思い…

Trailer

今回興味を覚えたうちの一つが『魔法にかけられて』。ディズニーのセルフパロディで、アニメのお姫様、王子様、魔女たちが現代のニューヨークに出てきてしまうというもの。いいシーンでいきなり歌い出したところで、歌はいいから、と言ったりとか、ディズニ…

「レミーのおいしいレストラン」★★★☆☆

正直言って、ポスターなどでコンセプトを知っただけの時はもちろん、トレーラーを見ても観に行こうとは思っていなかった作品だった。しかし封切られてみると、結構評判が良い。そこで、観に行ってみた。 物語の舞台はフランス。『誰でも名シェフ (Anyone Can…