「クイーン」★★★☆☆

ダイアナが死んだとき、英国王室はダイアナはすでに英国王室から離れた人間であるから、一切関知しないという風な態度をとり続けていた。少なくとも外から、マスコミ越しで見ている分には。まるで無関係な私ですら当時、一切コメントを発しないという世論、庶民感情への鈍感さに呆れていたような記憶がある。


その騒動の際のエリザベス女王の苦悩を描いた作品。


女王側に(ダイアナ側にも)過度に擦り寄ることなく、批判すべきポイントはきっちりと言語化しておきながら、最終的には女王への共感を呼ぶ作りになっている佳作であるように思う。まあ好事家向けということで星は三つくらいにしておいたが。


後は余談。主演の女優さんが女王そっくりと話題になったそうだが、そうか?そこまで似てるか?


いずれにせよ、この女王がいる間は英国王室は大丈夫だろう。作中でも何人かの口を借りて述べられていたとおり、問題は次なんだが。

書影はノベライズ版の和書

クィーン (スクリーンノベルス)

クィーン (スクリーンノベルス)