「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」★★★☆☆
おや、感想を書き忘れていたか。いまさらなので簡単に備忘。
えらくシュールなファンタジーなのに加えて、続き物ということで継承された話が多く、難解。前2作の復習は必須。
前作までの熱狂的なファンならば、それなりには楽しめるかも。
圧巻は帆船シーン。
絶対、第一作のヒットをいいことに、昨今では作りがたい大型の帆船海洋冒険物を、パイレーツ・オブ・カリビアンという枠の中に無理やり押し込めただけだろう。観た当日の夜にTVで観た第一作に比べれば、汚しも完璧。画面から臭ってくるというほどではないにせよ、海でずっと生活していればこうなるんだろうな、という感じは伝わる。
帆船海洋冒険物のファンならば、それなりには楽しめるかも。
海賊ファンには、実在の伝説の海賊をモチーフにした海賊たちが出てくるので、喜んだり怒ったり*1できるかもしれない。
そうじゃないファンは?まあそれなりには楽しめるだろうけど、そういう人には3時間は長いかもしれない。
私は上述三者のいずれについても、うすーくはあっても興味がないわけじゃないという程度のヒトだったので、トータルではそれなりに楽しめた。
■追加:俳優ファンには?
オーランド・ブルームのファンは、全編通じて彼がもっとも格好よく見える状態*2で終わるので、うれしく思うのではなかろうか。
一方、ジョニデのファンには不満が残る気がする。ジョニー・デップは前半ぜんぜん登場しないなど、露出が少なく、また、第一作目のような飄々とした雰囲気がない気がする。そもそもそれが誤解だったのかもしれないが。
キーラ・ナイトレイのファンは?知らない。
私自身彼女のうすーーーいファンだが、なんとなくびみょー。
■タイトル
それにしても、いつものことだが「ワールド・エンド」って芸がないなあ。原題は「At World's End」。こういう原題から情報量を落として、音だけ似せたものをくっつけて、なんとなく雰囲気を伝えるだけっていう、能のないことばかりやってて、関係者は空しくならないのだろうか。