土曜

快晴。ホテルで朝食をとる。コンチネンタルブレックファスト。

まずはノートルダム大聖堂へ。有料部分には入らずに拝観。塔にも上ろうと思ったが、そこそこの長さの行列ができていた割に、列が進んでいる感じでもなかった上に、ガイドブックによると中は延々階段だとのことだったので、やめて次へ。

エッフェル塔に向かう。着いたのは10時過ぎだったか。朝一という時間でもなくなっていて、結構長い行列ができている。しかもグループ用の行列と個人の行列があるにもかかわらず整理がされていない。初めグループ用に並んでしまい、個人の方に並び直す。なんだかんだで30分以上並ぶ*1。なんだか行列の扱いが合理的でなくてストレス。
エッフェル塔は、一番上に行く為にはエレベータを乗り換えるのだが、その時もそこそこの行列。まあこの時は並びながら景色も眺められたのでまあ良かったが。
天気はよかったが、地上にはちょっと靄がかかっていて、あまり遠くまで見通せなかったのが惜しい。午後の降りる頃になって靄が晴れて来たのがまたちょっと悔しかった。それでもかなり景色を堪能できた。パリは、細かくみると雑然ともしているようで、しかし高さや色合いが揃っているせいか、また広い道路が整然と走っているせいか、整った印象を受ける。プラハのような、歴史と伝統を感じさせるというのとも違うが、確かにきれいな都市である。
お腹がすいたので、途中階のカフェで軽食。悪くもないのだが、所詮軽食。下層階にちゃんとしたレストランなどもあったのをその後で知り、ちょっと残念。

エッフェル塔は、上からの景色も良かったが、ちょっと離れた(シャイヨー宮 Palais de Chaillotからの)地上からの姿がむしろ素晴らしかった。塔単独ではさほどとも思っていなかったのだが、周囲の公園の景色等とあわせると実に絵になる。素直に感動。

エッフェル塔を降りた目の前の桟橋からセーヌ周遊の船が出ているらしいというので、行く。初め水上バスの列に並びかけるが、周遊クルーズが別にあることを確認。そちらに並び直す。
約1時間ほどのクルーズだったか。それ自体は良かったのだが、快晴で日差しが強すぎて暑いやら眩しいやらで参った。それにしても、暑いとは言っても一応10月である。日差しは暑いのだが、気温自体はそう高いわけじゃない。にもかかわらずセーヌ河畔で裸で日光浴をしている人たちも居たりするあたり、欧州人の体感気温って(^^;。
乗船時に写真を撮ってくれたのだが、降りて探すが見つからない。ちょっとがっかり。

続いて凱旋門に向かう。エッフェル塔に比べて高さに劣るから、上らなくても良いかとも思っていたのだが、外観をひとしきり眺め終わったころには、やはり上りたくなってきて、地下のチケット売り場に。上までは全部階段である。上の博物館ではナポレオン戦争の関係の展示だったか。適当に流してテラスに上る。
エトワール広場の名の通り、星形に道路が走るその中心に立つ凱旋門からの眺めは、これはこれで良い物であった。

そのままシャンゼリゼ通りを歩く。広い歩道の通りだが、なんだか今イチきれいな感じでもない。また、あまりお買い物に適した通りでもなかったらしいのだが、この時はそれも知らなかったのでちょっと不完全燃焼。

安いカフェで一服した後、そのままコンコルド広場まで歩く。紅葉の並木道を歩くと、一応なんだか秋のパリなんだなあという気分。人の多さを除けばそこそこいい気分。

コンコルド広場からは、ルーブルの前に広がる公園(チュイルリー庭園 Jardin des Tuileries)に。噴水で鳥を眺めたり、鳥にパンをあげたり、子供を乗せたポニーを眺めたりしながら、公園内を散策。多分この公園を歩き回ったりまったりしている間に、日本からわざわざアマゾンで取り寄せたガイドブックを落としてしまったらしい*2。閉園間際の暗い街灯のない公園内を走り回ったり、係員に問い合わせたり。係員、ろくに調べずに無いよとか言ってきてむかつく。諦めて次へ。

フランス人の同僚に調べてもらったレストランに。予算を伝えていくつか選んでもらったうち、予約できたのはピレネー料理のレストラン。住所(通り名)を頼りに適当に最寄りと思われる駅で地下鉄を降りたのだが、なんとその通りの駅と反対側の所にレストランがあった。15分程も歩くはめに。

そうやってついたレストランだが、なんだかメニューを見てもあまり引かれない。なんとか頼んだものの、出てきた料理はちょっと大味な感じ。特にメインの一つにとった特産っぽい料理が酷い。お豆をラードで煮込んだ中にソーセージとかが入っていて、しつこすぎる。冬の寒い時ならそれでもまだましだったのかもしれないが、思えばプラハの現地っぽい料理も、ウィーンの現地っぽい料理も今イチそんな感じだった気がする。カレーのレストラン等ではほとんどはずれが無かったから期待していたのだが。我々には山系の料理より海系の料理の方がいいのかもしれない。

ムーラン・ルージュのレビューとかも観たかったのだが、最後の料理がとどめを刺したらしく、疲れ果ててホテルに戻ることにしたのであった。

*1:後日フランス人に30分並んだと言うと、なんだ、短くてよかったね、との反応。そーなのか。

*2:それでこの項では固有名詞が少なかったりするのだ。