日曜

曇り時々小雨。
朝一でちょっと南の方の公園(リュクサンブール公園・宮殿 Jardin et Palais du Luxembourg)に。ガイドブックに「パリで最も美しいとされる公園」とあったくらいの場所だから、確かにきれい。公園では少し晴れ間も。

10時過ぎにオルセーに。入館に軽い行列。15分程か。
中はさすがに見応えがある。収蔵品も名品ぞろいだし、何より昔の駅舎を改造したと言う建物が良い。一番時間をかけたのはマネモネゴッホがおのおの一室に展示されている三部屋続きのあたり。私はゴッホを一番じっくりと。

ゴッホの絵は、ちょっと離れて観察すると、色合い以外は意外にちゃんとした印象派っぽい絵なんだな。ただ近くで観ると、あの独特のタッチの為か、なんだか頭がぐらぐらし始める。また、そのゴッホの絵ばかりの空間で周囲を見回していると、なんだかモネの空間とかとは違った不安感が迫って来る。思い込みもあるのかもしれないが、非常に面白い。

駆け足気味ではあれ、一応一通り観て14時頃。このままオルセーを堪能するか、ルーブルの名品だけでも観るか少々話をし、ルーブルに向かうことに。

オルセーの前の橋を渡り、昨日の因縁の公園からルーブルへ。ルーブルではほとんど並ばず。ただ、エントランスから3つの入り口があって、迷う。

とりあえず目標は、ミロのビーナスモナリザを中心にプシュケとエロス、サモトラケのニケなどのピックアップした名品だけを一通り観ること。

入り組んだ作りに途中迷う物の、とりあえず以上の目標は果たす。

モナリザは、よく思ったより小さかったとか言われるが、そういう風なことを聞いていたせいもあるかもしれないけれど、だいたい想像通りの感じ。まあいいのか悪いのかよくわかんないが、一応観た。ミロのビーナスは、レプリカ大杉。単にあのオリジナルね、って感じだった。それよりもプシュケとエロスとか、サモトラケのニケとかを色んな確度から観られたのが面白かった。

途中、相方が観たいと思っていた絵があるはずのコーナーに行くが、ない。係の人を捕まえて聞くと東京での展覧会に貸し出されているとのこと。おいおい(笑)。遭えない運命であったのか。

相方はミュージアムショップに行くからと、30分別行動。北部ヨーロッパ系の絵を探す。ルーベンスとかドラクロワとかは、なんだか暗くてふーんって感じ。フェルメールも思った程つやつやした感じじゃなくてなるほどって感じ。最後にナポレオンの戴冠等の大物絵画をざっと眺めて待ち合わせのミュージアムショップに。相方は迷ってしまってミュージアムショップについたばかりであった。ユーロスターの時刻もあるのでざっとショップをチェックした後、ルーブルを離れる。

地下鉄でパリ北駅に。ユーロスターの乗り場が非常にわかりにくい。人を捕まえて聞き、狭い張出になった感じの上の階に上ると、行列の人ごみ。またかよ。うんざり。2列あったのだが、列の長さなどの区別がない。適当に列についていたら、その列は一本前の列車の列だった。おいおい、一番前までいくには相当人混みをかき分ける必要もあるんだから、列の後ろの方でもそれがわかるようにしておいてよ。それでもチェックインだけでもさせてくれればいいのに、既に長くなってしまった別の列の後ろにつけと。ユーロスターが嫌いになった。改めて長い列について、チェックイン。今度もフランス出国手続き後、英国入国手続きを続けて。今のVISAの期限が迫っているよと指摘を受ける。わかってるよ。その後どうするんだ、というので、日本に帰るよと答える。すぐ戻るとはいえ嘘じゃないもん。

後は2時間40分程の電車、地下鉄、バスを乗り継いで帰宅したのであった。疲れたー。