しろはた三国志(改訂版)

しろはた三国志(改訂版)

昨日結局不明のままアップした興亡三国志の初出をぐぐってて発見したのだが、実に面白い。

特に「劉備呉将説」は、たしかに

などいろいろな疑問点を説明できる要素がある説のように思える。その観点からの物語も読んでみたいな。

しかし実際、自己宣伝王で空想家の諸葛亮ってのもそうだけど(蒼天航路諸葛亮から色魔の部分を抜いたら結構近かったりして(笑))、ちびで貧相でイッちゃってるけど匈奴の使者に見抜かれたっていう説(これ自体は何らかの演出であってもいいけど)が納得できるような曹操を、説得力をもって描き出してくれるような作品ってみてみたいものだ。きっと現在現実にいる人間に近い人物像の、人間臭いキャラクターばかり出てくることになるだろうから、よっぽど考証をしっかりしないと大変だろうけどね。

しかし

蒼天航路」とか最近の三國志モノ(我王の乱をのぞく)って、全部「秘本三國志」が元ネタなんだよね。

ってそうなのかなあ。私自身、実際昨日のを書いたきっかけは、秘本が蒼天航路に先行して影響を与えていることを書こうとしてラフ図を書いていたものを素材のまま提供したもの(^^;であるくらいなので、影響関係は否定しないが、「元ネタ」ってほど強い継承関係にあるのかなあ?

本人がこれをぱくったと明言でもしていれば別として、証明は出来ない話だろうけどね。それでもある程度具体的に反証するには、秘本に特徴的な劉備像や曹操像(五斗米道像は違うよね)が、陳舜臣に先行して存在(文学でも考証でも)していることを示すことが出来ればよいのかな。やんないけど(正確に言うとやれないけど)。