「探偵ガリレオ」『壊死る』
先日のドラマがあまりに腑に落ちなかったので、原作とされる小説「探偵ガリレオ」の該当話である『壊死る』を立ち読みしてみた*1。
案の定というべきか、[これはひどい]な原作スポイルであった。
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原作では「一度のやけどに相当する表皮のみの壊死」などと無駄・無用・無意味な詳細は書かれていない(多分)。「プローブを胸部に近づけて超音波を発信し、超音波の衝撃で心臓が止まり、その際にプローブが近づけられていた皮膚が壊死する」という趣旨の記述があるのみである(多分)。その他全体的に、これならば色々と納得である。
要は、作品およびキャラクターの名前とアイデア絡みのキーワードだけ借りた、まるっきり別の話である*3。これを「原作」と呼ぶというのは、原作スポイルというのみならず、日本語に対する破壊行為でもある。せめて「翻案」と呼んで、原作とはある程度の距離をおくべきだ。