「高慢と偏見」ジェイン・オースティン著(中野康司訳)ちくま文庫

mobanama2005-11-14

まだ(上)を読み終わったところであるが、昨日これを読んでいてバスを乗り過ごしたので。

かつて1995年にBBCのドラマ「Pride and Prejudice」が大ヒットし、今年映画も作られた作品の原作である。タイトルの堅苦しさから取っ付きにくさを感じていたが、読み始めてみると、200年も昔の小説の翻訳物であるにもかかわらずテンポ良くさくさくと読める恋愛小説であった。

主要人物の一人にダーシーという名前の人物が居る。BBCのドラマではコリン・ファース(Colin Firth)が演じて、彼以上のダーシーは居ないと話題となった人物であるそうだ[伝聞]。コリン・ファースと言えば、ブリジット・ジョーンズのシリーズで同名のダーシーと言う人物を演じている。そして両方のダーシーから受ける印象もほぼ同じ。というか読んでいて真面目にブリジット・ジョーンズのダーシーの堅苦しい顔が浮かんで来る。キャラのみならず、舞台は異なれども筋立ての基本線も同じ。(上)を読み終わったところでいろいろネットで調べてみると、なるほど、ブリジット・ジョーンズが「高慢と偏見」にオマージュを捧げていたのね。納得である。そして両作とも実に面白い。「インスパイア」って物はこうでないといけない。

BBCドラマのDVDを日本で買ってくれば良かった。1万円超だったのでつい躊躇っちゃったんだよなあ。字幕なしだとしんどそうだ(^^;。

高慢と偏見 上 (ちくま文庫 お 42-1) 高慢と偏見 下 (ちくま文庫 お 42-2)