『僕のピアノコンチェルト』★★★☆☆

12歳(撮影当時)のピアノ演奏家*1であるテオ・ゲルギューを迎えて描かれた『天才少年が奏でる人生の協奏曲』*2という映画である。


が、あまり音楽的なものを期待しすぎてもいけない。「音楽の天才児」の物語であり、「音楽の」という部分も、こだわったというだけあって非常にしっかり描かれているものの、テーマ的にはあまりメインではなく、「天才児」の孤独と苦悩を描いた物語である。全体的には非常に「ファンタジー」ではあるが、その分カタルシスはちゃんと得られる、安心して観ていられる映画ではあろうかと思う。


原題はVITUS。主人公の名前であるのだが、公式サイトによるとこのような背景のある名前らしい。

その起源はローマ帝政時代にまでさかのぼります。かつてシチリアで生まれたとされる聖人ヴィトスは、数々の奇跡を起こしながらも迫害され、皇帝の命によって殺害されてしまいました。処刑時、彼はまだ少年だったと言われています。そして現在、聖ヴィトスは俳優、コメディアン、ダンサーの守護神とされ、人々に親しまれています。


公式サイト:http://eiga.com/official/bokunopiano/
東京では銀座テアトルシネマにて上映中。

「僕のピアノコンチェルト」オリジナル・サウンドトラック

「僕のピアノコンチェルト」オリジナル・サウンドトラック

*1:もしくは「天才少年」

*2:公式サイトより