へうげもの

兼ねてより色々なサイトでその名を目にはしていたのだが、これ以上収集物を増やしてはと思い、敢えて触れずにいた作品であった。昨日、一巻の冒頭部だけ立ち読みさせてくれる書店でつい立ち読みした結果、まだ3巻と一気買い可能なうちに買ってしまえと、購入。


古田織部を主人公に、安土桃山時代の数奇を舞台背景とし、数奇=美と武=俗の間で揺れ動く描く様を描いた作品。


例によって演出は過剰過ぎるくらい過剰であるが、デビュー作「大正野郎」をも彷彿とさせる(つーても大正野郎はただの懐古であったのにたいし、こちらは国のレベルで認められ共有されたものという、大きな違いはある)「美意識」の軋轢の描き方と、それを通じてあぶり出す本能寺の「真相」は、なかなかの説得力をもって迫っくるものがあり、今後が楽しみ。

へうげもの(1) (モーニング KC)へうげもの(2) (モーニング KC)へうげもの(3) (モーニング KC)

って、アマゾンによると4巻も出てたのか?買いそびれた。しまった。


追記:3月3日に4巻購入。

へうげもの(4) (モーニング KC)

へうげもの(4) (モーニング KC)