とりあえずその朝日の記事からであるが―イルカの後肢

第4のひれ持つイルカ発見 退化したはずの後ろ脚?
2006年11月04日21時29分
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「第4のひれ」は、生殖器の両脇に人間の手のひらぐらいの大きさ(長さ約15センチ)で左右に一対ある。大隅氏が観察したところ、水中でも水平のままであまり動かなかった。


 大隅氏によると、クジラやイルカは、受精後間もない時期に前後4本の脚を持つが、成長とともに前脚は胸びれになり、後ろ脚はなくなる。これまでも後ろ脚が退化した「後肢突起」と呼ばれる部位を持つクジラやイルカは数例見つかっているが、完全なひれを持つものは今回が初めてという。


 5000万〜3000万年前のクジラの祖先で、まだ脚が残っていたムカシクジラの後ろ脚部分に似ているという。大隅氏は「水生の哺乳(ほにゅう)類の進化過程を明らかに出来る可能性もある」と話す。


 同館名誉館長も務める大隅氏は「外部の研究者とも協力し、国際的な研究チームを結成したい。X線による骨格撮影やDNA分析などの研究を進める一方で、最終的には繁殖を目指したい」と話している。
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これは見事だ。今後の展開を期待したい。なおリンク先には「第四のひれ」の写真もある*1

*1:後で紙面を見たら、1面の中央にあった記事だった。目立つ。