今週の借りた本

Christmas in Prague (Bookworms Series)

Christmas in Prague (Bookworms Series)

Stage 1 (400 headwords)

1957年のクリスマスの時のプラハでの出来事と、1995年のハッピーエンド。
まあさすがにStage 1って、読んでいて次に何が起こるか分かっちゃうから、それでも話として面白くないと、逆にしんどい。これは、まあ一応合格点というところか。といっても説明が今イチ不足しているところもあって、あんまりすっきりしないが。

The Love of a King

The Love of a King

Stage 2 (700 headwords)

エドワード8世とウォリス・シンプソンとの「王冠を賭けた恋」について書いたもの。エドワード8世に近い視点で、普通の感覚を持った一人の人間と非情な王室というスタンスで書いてある。


Wikipediaの既述をもとに、この本の内容に従った形で改変しつつ抜き書き(一部参考までに取り消し線付で残す):

冷たい両親の元、寂しい少年時代を送る。

16歳のとき、1911年にプリンス・オブ・ウェールズとなり、ウェールズのカナヴォン城で叙位式を行った。その際、スカートを着るのを嫌がる。

オックスフォード大学に進学。第一次世界大戦ではベルギーの戦線で従軍。大戦後、5年間をかけて自国領や植民地の他に世界45か国を歴訪。日本にも立ち寄る。また、所謂「平民」や一兵卒とも気さくに言葉を交わし、新聞からthe first royal starであり、a man of the people with a heart of goldと呼ばれる。
一方で女性遍歴も派手で、貴族令嬢から芸能人まで交際相手は幅広かった。アメリカ人女性、ウォリス・シンプソンとの交際が1931年頃から始まる。自由奔放で博識のウォリスの存在はあまりにも新鮮であった。しかし、ここで一つ問題が生じることとなった。ウォリスが離婚歴を持ち、また交際当時には再婚していたことであり、しかもプリンス・オブ・ウェールズが無理に離婚させて妃として迎え入れようとしたことであった(作中ではウォリスが進んで離婚してエドワードにそれを伝えたと言う形になっている)。英国国教会首長も兼ねる連合王国国王になるプリンス・オブ・ウェールズに許されることではなく、連合王国の上から下までの人々のほとんどがこの交際と将来行われる成婚に反発した。
1936年1月のジョージ5世の死後、「エドワード8世」として後を継ぐ。しかし、王室関係者はウォリスを「ただの友人」扱いをしたため、エドワード8世はこれ見よがしとウォリスと海外旅行に出かけるなどアピールを繰り返し、またウォリスも離婚手続きを済ませ、いつでも王妃になる準備をした。さらにエドワード8世はアドルフ・ヒトラーベニート・ムッソリーニファシズムに親近感があるような態度をとった。こういった行動に対し、首相スタンリー・ボールドウィンは意を決し、1936年11月にエドワード8世の側近を呼び寄せエドワード8世のもとに派遣し、退位を迫った。晴れてウォリスをクイーンとして迎えようとしたが、民衆は歓迎していたのにカンタベリー大司教や首相は反対し、エドワード8世は愛を貫く事を優先する事にした。エドワード8世は1936年12月11日、「・・・私は国王として重大な責任と義務を果たすことが到底不可能である。愛する女性の助けと支えなしでは・・・」という言葉で名高い、一説にはウィンストン・チャーチルと相談して書いたといわれる退位文書をBBCを通じて読み上げ退位した。この一連の出来事を「王冠を捨てた」または「王冠を賭けた恋」とも言う。
退位後、弟のヨーク公ジョージ6世として即位し、エドワードはウィンザー公の称号を与えられた。その後ウォリスと正式に結婚。オーストラリアを経てフランスで暮らし、王室としばらく疎遠となった。1937年10月、ヒトラーの招待でドイツを訪問し大歓迎を受ける。以後もしばしばドイツを訪問し、その都度大歓迎を受けたことに大慌てとなったイギリスはウィンザー公をバハマ総督に任命し、第二次世界大戦終了までその地位にあった。第二次大戦後も悠々自適の生活を過ごしていたが、王室との不和な状態は相変わらずであった。1952年のジョージ6世崩御の際などへの参列ではウォリスを伴うことをためらい、単身で参列した(ウォリスが参列を断った事になっていた)。しかし、1966年になってエリザベス2世から初めて公式に夫妻で招待され、事実上ウォリスが「ウィンザー公夫人」として認められることとなった。1972年、エリザベス2世はフランスを公式訪問した際、ブローニュのウィンザー公邸を訪問し、末期の癌で重体のウィンザー公を見舞った。その後間もなくウィンザー公は亡くなった。葬儀の際、ウォリスはエリザベス2世らがなだめるのを聞かないほど取り乱して号泣していたという。遺体はイギリスに帰り、王室墓地で永遠の眠りについた。その後ウォリスは1985年に亡くなり、遺産は遺言でパスツール研究所に全額寄付された。ウィンザー公の隣に葬られた。死んで初めて英国で公と一緒にいる事ができたのだった。

ま、子供向けのこのページ数でここまで書く事もできないだろうけどね。ただ正直あまりにも王室側を悪いイメージで書いているので、読んでいる最中からちょっと引いた。


だって20代とかで「王冠を賭けた恋」とか言っているんならともかく40代だよ、退位した頃って。やっていること自体は、チャールズとカミラのものと同じであるように思える。正直言うと「王冠を賭けた恋」ってのに幻想があったから、ちょっとがっかり。



一応補足:文章的にも構成的にも非常に読みやすく、内容的にも「王冠を賭けた恋」をきっちり追えるようになっており、よくまとまっているので、書籍としては非常におすすめ。