踊る大紐育

一番高いビルがエンパイア・ステート・ビルだった頃の物語。


ニューヨークを初めて訪れた水兵が、半舷上陸の24時間の休暇の間に、いきなりタクシーの美人女運転手に惚れられたり、美人女学者に見初められたりしたりなど、ストーリーはかなりお馬鹿。でも例によってみどころはそんなところではなく、ジーン・ケリーの達者なタップ・ダンスやフランク・シナトラの歌など。その観点から見れば、リトル・ショップ・オブ・ホラーズの所でもちょっと書いたが、長回しのダンスシーンは見事。


とはいうものの、やはりシナリオ自身の貧弱さは否めず、こういうところがMGMミュージカルが衰退していった原因なんだろうなとも考えさせられたのだった。