念のために言っておくが私は嫌煙者である

全部読まずに反応する。以下の情報を知ったのは食品安全情報blogさんのエントリ「世界のたばこ規制枠組み条約署名国が不法煙草貿易対策と無煙環境促進のために重要な決定を行う」であるが、以下の文章における誤解など一切の責任は当然私にある。



New guidelines adopted on smoke-free environments -- 6 JULY 2007 | BANGKOK」から、全体を読んではいないので引っかかった部分だけ引用:

“Sound science proves there is no safe level of exposure to second-hand tobacco smoke,” said Dr Douglas Bettcher, Head of the WHO Tobacco Free Initiative.

すなわち

受動喫煙による煙草の煙暴露に安全な量は存在しないことが科学的に証明されている。(食品安全情報blogさまより引用。強調は引用者)

そんなことを証明できる科学は、少なくともまだ人類は手にしていないと思う。



言って置くが私は嫌煙者である。

しかし、いかなるリスクであれ、ある特定のリスク要因のみについて『ゼロ』を求めることは反対する。社会のリソースは有限であり、特定のリスク要因に過剰にリソースを分配することは、他のリスク要因を無視し、それへの対策を阻害することに他ならない。

煙草は国家レベルの保健を考えたときに、「制限」されるべきだと思う。特にその手軽さから「異常喫煙」を招きやすい紙巻に関しては。しかし、急激な絶滅を目指した行動に、過剰にリソースを割く事は、無理で無駄な浪費行動でしかないと思う。


以上、むしゃくしゃして書いた。反省はしていない。


■追記

朝日新聞のサイトにある人民日報の記事、もしくは英字記事(ロイターの例)には

今世紀中に10億人が喫煙で死亡の可能性(朝日新聞社サイトの記事より)

の見出しが躍っている。


上にも出てきたDouglas Bettcherの台詞のようだ。


計算の根拠はわからないが、低いリスクを大人口・長期間に掛け合わせているのではあるまいな?


喫煙者の半数が喫煙がもたらす疾病で死亡している。毎年540万人以上が死亡しており、これは大型旅客機が毎時間墜落しているのに等しい(朝日新聞社サイトの記事より)

というプロパガンダのやり方には、疑問を感じざるを得ない。