◎余談1

ちなみに、高井氏の記述における『広島・長崎型原爆の700倍を超える膨大な量』*1に関してのみ言えば、高田氏の方では『一五メガトンの地表核爆発では、チェルノブイリ事故の一〇〇〇万倍の放射能のある核の灰が放出され、その五〇―八〇パーセントが、地表に降下してくるのである。』とあるので、ここの記述自体は随分と過小評価であるかもしれない。

*1:島型で15キロトンとされているため15メガトン相当と比較して、爆弾の規模として単純には1000倍。ところが広島・長崎では空中核爆発だったのに対し、このような軍事施設を攻撃するためにはおそらく地表核爆発タイプの攻撃になるのではないかと思う。地表核爆発ではビキニ環礁での水爆実験の例でわかるように、核の灰の降下による被曝の影響が空中核爆発に比して非常に大きなものとなる。したがって、700倍などという規模ですむはずがないと思うのだが。