知らないんなら言及しなければいいのに

ハードSFと戦争と物理学と化学と医学の「Machintoshは役立たずでも愛されるが・・・」というエントリ。

だが、断言してもいいが、80年代後半のパソコン普及期において、実際に仕事に役だったのは98をはじめとするDOS系マシンであり、Macではなかった。

よりによって80年代後半ね。


80年代後半の環境を本当に知って言っているんだろうか。Lotus 1-2-3表計算を行い、英語論文はWordstar、日本語は一太郎。大学の研究室に「一太郎が」何台あるか*1、といわれてた時代である。確かに仕事には使えたろうさ。


用途が限られた範囲では*2


一方マックで80年代後半というとExcelが出現し、今と同じ環境がほぼそろい、MacこそがDTPという地位を築いていった時代だ。すなわち、すでに今と同等に近いことができるようになっていた時代である。


当時PCでまともなグラフや図表が描けたか?*3


せめてWin95出現以降を言うべきでしたな*4

*1:それほどにPC(98)=一太郎的に使用されていたわけだ

*2:追記:まあ確かに私のいたところも80年代はMacにはなかなか手を出せなかったのも事実だ。そして文書作成、ではなく文章の作成支援という意味では、十分仕事に役立っていたのは確かだ。それはそれとして、この面だけを切り取ってその後の値のこなれてきたマックが特定分野の仕事に不可欠だった時代に目をつぶるというのもあまりフェアな姿勢ではないな。

*3:一応追記:コンピュータを使うようになる前、グラフはロットリングなどで書き、写真は現像してきたものをのりで台紙に貼り付け、文字はテンプレート+ロットリングかインレタ。これをスライド/OHPにするときはそれをポジフィルムで撮影してマウントするんである。まだ写真を今ほどには扱いきれないMac II ci程度の時代でも、グラフおよび文字については大幅な作業の改善が得られたものだ。PCではWYSWYGの問題もあったしね。

*4:ま、分野ごとに違いもあるんだろうがね。追記:業務用の大型機の端末的な仕事にはMacはまず絶対使われなかったからね。在庫管理みたいなのや伝票処理的な仕事も、よっぽどの好事家で無い限りPC系だろうな。一方でプレゼンテーションを伴うような仕事では圧倒的にMacだったろう。そう思うと「仕事」の定義によるんだろうな。