さま
「モヒカン族とアスペルガー」なるエントリ*1で知った「strongaxeの日記」の中の2006-06-17の記事にちょっと引っかかった。
ひとつ気になったことがある。往復書簡の冒頭、相手の吉原真里に小谷野が「さま」付けで呼びかけていることだ。
「さま」という敬称は、ビジネスレターでもマスコミでも普通は使われない。なぜなら、皇室の方々の名前や階位にのみ用いる敬称だからだ(例:雅子さま、愛子さま、皇太子さま)。
なんかその認識の方がおかしくないか?*2
普通に手紙文などでは敬称として「様」をつかうだろ(see Wikipedia-敬称)。それとも「様」と「さま」は違うと言う主張なのだろうか。堅いシーンでは確かに漢字を使うケースが多いだろうが、漢字と平仮名のバランス次第では使わんでもないぞ。あたりが柔らかくなるし。それとも私が知らないだけで、平仮名の「さま」は「禁忌」というような、なにか正式な「びじねすれたー」作法でもあるのだろうか。
wikipediaにあるような、
近年、日本のマスメディアが皇室の方に対して平仮名表記の「さま」を使用するのが慣例化されている。
を一般化して正式な用法だと思い込んだところから来るものだろうか?そもそも皇室関係のマスコミの呼び名の方がおかしいというのに。どうせ身分の違いを反映したような特別な敬称を用いたくないというリベラル的な発想によるものだろ?名前+「様/さま」なら親しみを込めた表現として許容範囲かもしれないが、皇太子「さま」なんて収まりの悪い歪んだ呼称の方が、よほど気持ち悪い*3。