ドン・キホーテ
と学会のトンデモ本(等)紹介はあくまでエンターティメントであって、普通に読んで笑えるものでなければなりません。だから専門家が専門分野で「トンデモ」という言葉を使ったらそれは逃げであるし、その尻馬に乗る人も同じです。
トンデモを笑うためにはきちんと読んで(例えば南堂さんの10MG*1超のテキストを。と学会のメンバーは本でそのくらいのことはやってます。)、それぞれについて論破し、笑うポイントを示さないといけません。そのオタクの読書量と作家の文章力があるから「トンデモ本の世界」は面白いのであり、何の労力も費やさず見慣れない意見を「ドンデモだ」と指さしてあちら側に立ったつもりになろうとしてもそれは甘いというものです。
そんな甘い柔な饅頭のような礫を投げつけられる事にいちいち反応する必要はないではありませんか?まあうっとおしいとは思いますが。
惜しい。例えば当サイトが何度か言挙げしたのは、「南堂さん」が、批判をしている対象を「きちんと読んで」きちんと理解・評価しているとは思えないから。意見以前の部分。色んな分野に突っ込んでおられるけど、それぞれの専門家には、素人の私が見るよりももっと見えている事でしょう*2。それほどには見えていない人間にも、先にも述べたように、風車を竜だと思って突っ込んでいくドン・キホーテは、別段小難しい事*3を知らなくても笑える。それだけの話。
と学会のように、その紹介を行う事を芸にまで昇華して、金をとれるレベルのものにするには労力と才能を要するでしょうけどね。そこは床屋政談と金をとれる評論家の批評の違い。なんか筋違い。
ま、人は自分が見たいようにしか物事を見ないものです。本人にとって竜ならそれは竜。下手に表面を取り繕われても、ウォッチャーとしては詰まらないだけだから、「いちいち反応」せずに突っ走ってほしいものです。