そんな時代もあったねと

経由地は忘れたけど、「今日の早川さん」なるSF者の生態を描いたweb漫画を知る(「Coco's Bloblog」さんの一コーナー)。その中の一話「今日の早川さん 女子の半分は妄想でできています」より。

ちょっと恥ずかしい本を買うため、レジ前の人ごみが消えてくれるのを柱の影でじっと待つ早川さん。
(イラスト略)
本日手に持っているのは以下の本。
(略)
・『2001年宇宙の旅』A・C・クラーク
映画は観たけれど原作は読んだことがないのでずっと読みたかったのですが、誰でも知っているこんな本を見られてSF初心者と思われるのが悔しいという思いがあります。できれば、読んでいるけど誰かにあげちゃったからとか、引越しのときに整理しちゃったから買い直ししている、とでも思ってくれればよいのですが。
(後略)

ここで実際「ふふん」となっちゃった(自身は極度に浅かったにも関わらず)のに気づいた瞬間、ちと鬱(^^;。


で、その辺りをさまよっていた中で見つけた、これも経由地不明のサイト「SF者達の挽歌」より:

高千穂氏が発足させた「スタジオぬえ」のスタッフである宮武一貴氏はアニメック21号で「価値の相対化」「視点の流動化」がSFの主力兵器であると述べています.

おや。自分が価値観を相対化したがるのは、80年代頃のその手の潮流にどっぷり浸っていた世代だからかと思っていたが、(それと密接に絡んでたりもするんだろうが)SF者的価値観に染まってた事が、少なくともさらに一押ししていたんだろうか。