村上春樹

村上春樹がノーベル文学賞か?というような噂が流れていたが、蓋を開けてみれば違っていた。


そもそもその根拠となったのは、チェコ文学賞である「フランツ・カフカ賞」を受賞したことだとか。上記サイトより引用。

民族文化の重要性を喚起することなどに貢献した作家に贈られる。01年創設で、今年で6回目。

どうしてこの賞がノーベル賞に結び付くのかというと、04年のオーストラリア人作家エルフリーデ・イェリネク(代表作:「ピアニスト」、「したい気分」、「トーテンアウベルク―屍かさなる緑の山野」)、05年の英国人劇作家ハロルド・ピンター(代表作:「昔の日々」、「誰もいない国」、「料理昇降機」)と、同賞を受賞した作家がその年のノーベル文学賞を受賞しているのだ。

重ねて現在世界中で売れまくっている事からの噂だったんだろう。


私が大学の初年度を経験していた頃というのが、確か羊三部作が文庫に降りてきた頃だったんではなかったろうか。最も時代の雰囲気に敏感な年代には、その時代性を最も良く反映していた作品の一つであっただろう羊三部作は、なかなか面白かった記憶がある。


私の村上春樹体験はそこまで。「ノルウェイの森」以降は読んでいない。「ノルウェイの森」の装丁があまり気に入らなかった事は覚えているし、貧乏な学生にハードカバー二冊組はちときつかったのもある。でも何故それ以降ぱったりと読むのをやめたのかは記憶にないなあ。強いて漠然とした気分を言語化してみれば、当初については飽きたこと、それ以降は尖ったもの、気取ったにハマっちゃった事に対する気恥ずかしさみたいな物だったろうかな。