Vladimir Ashkenazy in Oxford

Oxfordの町中にあるNew Theatreにアシュケナージがくるというので行ってみた*1

オケはThe Oxford Philomusica、Pianoは多分Oxfordの関係者であるMarios Papadopoulosという人。

曲目は

Tippett: Fantasia on a theme of Handel
Elgar: Symphony no. 1

Tippetという人は知らなかったし、事前に聞いておこうとOxfordのCD屋を探し回ったのだが、この曲の入ったCDはどこにも置いてなかった。その過程で知ったのだが、どうやら英国の作曲家であるらしい。

聞いた感想としては、「a theme of Handel」とあるだけあってか、どこかで聞いたような印象の、派手な印象のピアノコンチェルトであった。

ピアノを片付けた休憩後、今日のメインであるElgar。Tippetの時はピアノの陰だったのでよく分からなかったのだが、アシュケナージの指揮は、とてもきびきびしていて分かりやすく、一種映像効果をかませているようなもので、非常に楽しく鑑賞できた*2

これで一人£15なら安い。芸術方面に限って言えば、ものすごく良い週末であった。


ちなみにNew Theatreというホールは、これまで芝居とミュージカルのレビューを見にきたことがあったが、クラシックのコンサートをやるには音響がよくない。たかだかSTALLのV列であるにもかかわらず、こんなに届いて来ないピアノを聞いたのは始めてかもと思うくらいであった。まあ上にバルコニーがかぶさっている席だったからかもしれないけど。

*1:ちなみにこれを予約した後、全く同じ日にロンドンではポリーニのリサイタルがあることを知った。相方の先生が言うには「彼のお気に入りのホール」だということ。相方にしてみれば身を裂かれるような思いだったらしい。

*2:第2楽章は個人的に「帝国軍のテーマ」と呼ぶことにした。