インスリンと寿命

マウスや線虫ではインスリンレセプター関係の遺伝子が寿命関連遺伝子として知られているがついに人でも関連が見つかったと言う報告が出たそうだ。

朝日新聞web版12/07 06:25の『「長寿型」遺伝子を発見 インスリン受容体で比較調査』によると、

105歳以上の長寿者と一般の人で、遺伝子の個人差を比べると、インスリン受容体遺伝子のうち特定の型のものを長寿者が持っている傾向が強いことがわかった。

というもの。理化学研究所の小島俊男氏がチームリーダーで、慶応大学、理研、東京都老人総合研究所の共同研究による成果とか。

105歳以上の長寿者122人と、19〜63歳(平均33歳)の一般人122人で(引用者補足:「動物で長寿との関連が指摘されている6種の遺伝子」について)比較した

ところ、インスリン受容体遺伝子のみに有意な差が出たとか(長寿者57%対一般人47%)。

は、良いんだけど、この記事ソースがまるで書いてないぞ。マスコミにリリースされたの?学会発表なの?論文が出るの?単なるリーク?
記事の書き方としては最低の部類。

まあそれはさておき。極めて興味深い。その6種が何かとか、「特定の型」とはどれのことかなど、早く論文を見てみたい。

はっきりした「短寿命家系」と「長寿命家系」で比べることができたらもっと有意な差異が見つかって来るかもしれないが、人でそのような家系をピックアップするのは難しかろうなあ(^^)。