総論:価格

基本的に英国の外食は高い*1
具体的には、パックして売られているサンドイッチで、安いもので£2、普通のもので£2.60。English breakfast*2だと£5〜6くらい。スープとパンだけですませるなら比較的安あがりにすむのだが、それでも町中では£3〜4くらいする。中レベルのレストランや食事のできるパブ……概ね定食屋程度のレベルのお店になるのだが、一皿が安いものでも£5超、ちょっとしたものを食べるとだいたい£7.50あたりの値段になる。まあ確かに量を考えると、値段の分程度には多目であるケースもあるのだが。
全体として、かなり甘く評価しても日本の1.5倍程度の価格に感じる。多くの場合は味などの品質を考慮に入れると£1を100円に換算した程度の価値しか認めたくないことが多い。

*1:通貨単位に関しては、滞在中は面倒なので£1=約200円として換算していたが、実際にはもう少し円が安くて、£1=約210円台[2006年第一四半期]程度である。

*2:ベーコン(2枚程)、ソーセージ、焼きトマト(小半分)、ベイクドビーンズ、目玉焼き、チップス(=フライドポテト)といった構成が一般的か。かなり満足のいく量であることは確かである。

総論:味

その味であるが、各テーブルには通常、塩と胡椒がおいてある。これらが必須である。ほとんどの場合塩気が足りないのだ。塩気を足せばそれなりにおいしくなることも多いのだが、ここまで徹底して塩気が足りないのは、英国での給仕におけるポリシーであるのかもしれない*1
塩のことを除いても、味に旨味やコクが足りないことが多い。英国で外食するなら中華かインドと言われてきたその中華ですら、コクが足りないことがままある*2。とにかくぼけた味のことが多い。ただし並び称されるもう一方のインド料理は別。これはほとんど外れがなかった。スーパーの出来合のものなんかでもかなりうまかったりする。
素材としては、野菜に関しては、素材的にはむしろ日本の水準よりは味がちゃんとあるように思う。その反面、おそらく通常の日本人にとって、お肉は固くて臭いだろう。さらにほとんどの場合熱を通し過ぎているので、さらに固くて難儀する。固いのが好きなのかと思いきや、煮物やパスタなどでは、異常に柔らかかったりする。あ、そうか、両方とも熱を通し過ぎているだけかも。

*1:例えば減塩食を要する人のことを考慮して、とか

*2:化学調味料のおかげか旨味だけはあったりするのだが。