総論:味

その味であるが、各テーブルには通常、塩と胡椒がおいてある。これらが必須である。ほとんどの場合塩気が足りないのだ。塩気を足せばそれなりにおいしくなることも多いのだが、ここまで徹底して塩気が足りないのは、英国での給仕におけるポリシーであるのかもしれない*1
塩のことを除いても、味に旨味やコクが足りないことが多い。英国で外食するなら中華かインドと言われてきたその中華ですら、コクが足りないことがままある*2。とにかくぼけた味のことが多い。ただし並び称されるもう一方のインド料理は別。これはほとんど外れがなかった。スーパーの出来合のものなんかでもかなりうまかったりする。
素材としては、野菜に関しては、素材的にはむしろ日本の水準よりは味がちゃんとあるように思う。その反面、おそらく通常の日本人にとって、お肉は固くて臭いだろう。さらにほとんどの場合熱を通し過ぎているので、さらに固くて難儀する。固いのが好きなのかと思いきや、煮物やパスタなどでは、異常に柔らかかったりする。あ、そうか、両方とも熱を通し過ぎているだけかも。

*1:例えば減塩食を要する人のことを考慮して、とか

*2:化学調味料のおかげか旨味だけはあったりするのだが。