コメント欄でお勉強

なるほど。「主犯」は公共性を建前に設置するのと、経済性を建前に廃止する、その両政策のせめぎ合いということなのだろうか。


id:partygirlさんの反発とぶくまコメントでのid:I11さんの指摘

I11 列島改造論、新幹線建設、臨調国鉄民営化、ラック輸送の自由化と佐川事件などの政治によって今日の交通体系が作られている。強者への政治批判を避け弱者の地方民だけを叩いて辻褄を合わせている最低の愚文。

についても少し想像がついてきた。


なるほど、元の論者の指摘では、地方在住の現在高齢になりつつある人々の自業自得として地方交通の崩壊を述べている。いわば戦犯として「地方に住む高齢者自身」を挙げた形になっている。そりゃ反発もするわな。これが「弱者の地方民だけを叩」くとする上記l11さんの指摘ではあるまいか。


私が書いた上の文章は、そこまで頭が回らず、単に因果関係の一環として、モータリゼーション↑→地方交通↓ってのはあるだろうと述べたに過ぎない。問題意識がかなり違っているのだろう。
私のルーツの一部が地方都市駅前商店街にあったところが、モータリゼーション主犯論に飛びついた原因かもしれない*1


そう思ってみれば、元々地方交通の網は薄かったのだから、賄えさえすれば自動車利用が普及するのは当然。その後の地方交通「切り捨て」を純政策的なものと看做せれば*2、因果は逆となるわけだ。


いろいろと納得。



一方、「地方が環境負荷を上げている」という意見に対しては、酷い意見だと思うが、自分の中で真に有効と思える反論がまだない。漠然と「地方」に「人」がいなくて「国」が成り立っていくと思っているのか、とは思うのだが。

*1:コメントしている人も、一見同じテーマにそれぞれの背景毎に異なるものを見ていたりしているのでは、と感じられて、興味深い。

*2:ここで採算が建前に使われたりするからそう単純にもいかず、そうなると「鶏卵論争」っぽくもなるということか。