シアター・ミュージアム閉館

9/26 ロンドンのシアター・ミュージアム、来年1月に閉館

英国内で唯一、劇場芸術関連の展示を専門に行っている博物館として知られる、ロンドンのコベント・ガーデンにある「シアター・ミュージアム」が、経営難のために来年の1月をもって閉館されることが発表され、存続を求める同ミュージアム支持者らが必死に抗議していることが伝えられた。

……って、そういえば無料じゃなかったか?


入口周辺はなんとなくぱっとしないし、演劇にはあまり興味がないからどうしようかと思ったんだけど、無料だからとりあえず入ってみようと、入った記憶があるぞ。入ってみれば、昔の世相が伝わってくるものや、バレエの映像や舞台装置みたいなものに関する展示もあったりして、結構楽しめたんだった。


少なくともその手の資料がきっちり一カ所にまとまって、無料で公開されているということに、英国の劇場芸術に関する関心の高さと懐の広さを感じさせた博物館だった。

シアター・ミュージアムを別館として運営するヴィクトリア&アルバート博物館では、同ミュージアムを運営していくだけの資金がないと説明。同ミュージアムには、過去何十年にもわたって上演されてきた劇やバレエ、オペラなどに使用された、世界的に有名な衣装のコレクションや舞台の大道具・小道具などが保管・展示されており、シアター・ミュージアム閉館後、これらの品々は、サウス・ケンジントンにあるヴィクトリア&アルバート博物館内に移され、その一角の限られたスペースに展示されることになるという。

へー。V&Aの別館なんだ。それにしても、別館だけ入場料とるとか、なんか他の手段はないのか?そして、

しかし、ミュージアムの支持者らは閉館のニュースに強い抗議の姿勢を示しているとされる。

エスト・エンドの劇場プロデューサー、テルマ・ホルトさんは、シアター・ミュージアムの閉館のニュースに大きな衝撃を受けたとされ、閉館するなら寄贈した女優ジル・ベネットの肖像画返却を求めるとし、英国の名優一家として知られるレッドグレイヴ一族も同じく、寄贈品の返却を要求する可能性があるとみられている。

シアター・ミュージアムの閉館反対キャンペーンには、ヴァネッサ・レッドグレイヴさんやジョーリー・リチャードソンさん、デイム・ジュディ・ディンチなどをはじめとする著名な女優や多くの劇場関係者らが参加。キャンペーン側では、同じコベント・ガーデンにある劇場ロイヤル・オペラハウスによるミュージアムの共同運営案に希望を託していたが、十分な資金繰りが不可能ということでこの話は立ち消えになったという。

抗議もいいが、平行して資金繰りに関する協力とか支援活動みたいなのは、挙げられている他にもちゃんと進めているのか?