「高慢と偏見」読了

まあ単純と言えば単純な話なんだが、時代背景が違うだけに面白く思うのかもしれない。200年程前は、ロンドンの商人ってのは、紳士(地代収入で暮らしている人?)からは軽蔑を買う存在だったのね、とか。

後、当時から貴族の館って見学ができたというのは面白かった。自分たちが住んでいる屋敷の一部を、他の人に見せるというのは今に始まった話じゃなかったんだね。まあ今のように広く観光客に開放しているというわけではないのだろうけれど。謝礼とか払ったのかな?文中には言及がないが。

それにしてもこの作品は古い名作だけあって、異なる翻訳の作品が多々出ているが、
http://e-trans.co.jp/classic/kouman.htm
を見ると、物によってはあまり良い訳じゃない物もあるようだ。ちくま文庫はこの文庫の為に訳したとある通り新しい訳であるせいか、少なくともこの指摘部分は正しく訳せている。比較的読みやすいし、適当に選んだ割には良い物を選んだのかもしれない。

高慢と偏見 上 (ちくま文庫 お 42-1)

高慢と偏見 上 (ちくま文庫 お 42-1)

高慢と偏見 下 (ちくま文庫 お 42-2)

高慢と偏見 下 (ちくま文庫 お 42-2)