「日本人はクサいから海外で嫌われる」
http://rsuzuki.exblog.jp/548871
日本人は「カビ・食べ物」といった生活臭のにおいでプンプンである。
なぜクサいのか？
(1) 洗濯物を外に干す
(2) 雨の日は家の中に干す
(3) 家の中で焼きものを初めとする、匂いの出る料理をする
(4) 換気が不十分
(5) 防虫剤を使う
(6) 芳香剤・消臭剤の量が少ない
(7) 「においに敏感な国民である」という勘違いをしているざっと、こんな理由が挙げられる。
伝え方さえもう少し工夫すれば、とっても役立つ情報発信になったと思うのだがね。
確かに私の乏しい経験でも、英国の（少なくともおそらく職業的に見てmiddleあたりの）人は、口臭等の自分で制御できる範囲のにおいについては敏感であるような気がする。
人が集まってたりする場で「日本人的感覚で言えばクサい」臭いを感じることも多々あるが、反面、例えば会話に伴い吹きかけられる息*1が臭いと感じた経験は今のところ幸いにしてない。
引き換え日本人の多くが往々にして自己の臭いに無頓着ってのもあたっているように思う*2。
また以前不動産屋さんから入居時に、「英国はwetだから冬は毎朝窓の露をとらないとカビちゃうよ」という注意を受けたと言う話をした。それが常識の土地で、乾燥して感じるからと加湿器をばんばん使っていたら、周囲から「カビ臭い」扱いされるのもあり得る話であると思った。
だから、4, 6, 7あたりはそれなりに納得するんだが、後はねえ。
1, 2については、郊外の家の裏庭では普通に外に干している。雨が降っても干している(笑)。もっと臭いつきそうだよね。フラットでは室内用の洗濯物干が普通に備え付けてある。ってことは室内に干すんでしょ？もちろんタオルや男性下着類なんかには乾燥機は普通に使うが、それ以外は乾燥機かけちゃいたむでしょうが。
5については、こっちの防虫剤、臭いよ。日本で普通に使ってた防虫剤はにおわなかった。辛い思いをしているのはこっちだ。百歩譲ってこちらの防虫剤の使い方を知らないだけかもしれないけどね。
3にいたっては何これ？まあ確かに頻繁に屋内で魚をもうもうと煙をあげて焼いたりしていればそういう文句もついてもしょうがないかもしれないが、それって日本でだってあまり褒められた話じゃないんじゃないの？炒め物に至っては、西欧の人は油を使った炒め物をしないとでも？食の臭いで言えばハギスは臭くないとでも？
「馴染みのない」臭いを「クサい」と片付けている無邪気な文化摩擦*3から来ているものを、一方的に高低をつけて、さも自分はそれから抜け出した高みにいるような態度で言うのはどうかと。
本人芸風のつもりなのかもしれないが、あまりにも下品。
生活臭プンプンで貧乏クサい日本人は、アメリカでは第三諸国人扱いである。
君も生活臭に神経質になって、 “洗練されたアメリカ人”を目指そう！
あたりの、人種差別階層差別*4の感覚をむき出しにした記述は真面目に不愉快だ。
なおこのサイト、当初はコメントが書き込めて、ご本人もこまめに、しかも自分の都合の良いコメント（の都合の部分）だけ拾い上げつつ、そうでないコメントにはご丁寧にも挑発的に返答を返していたのだが、本日見ると、コメント欄が消えていた。トラックバックも、昨日見た時より減っている。コメントのこととあわせて考えると、自分に不快なトラックバックの削除をしているのであろう。煽るだけ煽っておいて、収拾がつかなくなったら逃げだすわけですか。
プロフィールを見ると
とのことだが、その辺りの無責任ぶりは教職にある人のやることとしてはどうかとこーゆー「先生」には教わりたくないなあ。
でもきっとご本人的には「これだから劣等感にあふれた日本人ってヤツは嫌いなんだ」的なことしか感じていないんだろうなあ。
*1:会話時のpersonal spaceが日本よりずっと小さい上に、平均的に日本語よりも息を強く吐き出しているんじゃないかと感じてる
*2:私も、こっちに来てから自分の臭いが気になっちゃって、飴は常備しているし、これまで大嫌いだったコロンも時々試してみていたりする。
*3:無邪気だけど生活実感として刷り込まれやすいだけに、危険な場合もあるってのは承知。江戸期までは庶民レベルでの実際の触れ合いがなかったから近隣の国々を一方的に美化していたが、庶民レベルの触れ合いが生じると、相手の生活習慣の違いからくる臭いも一つのきっかけとなって、差別的なものが生じてきたと言う話を、昔何かで読んだことがある
*4:既に見えないので不正確な引用しかできないが、コメント欄の「京急あたり乗っていると外人さんの方が臭いぞ」的「要するに「アメリカ人の白人と黒人は臭い」です」という書き込みへの答えが「彼らは社会階層の低い米兵だからしょうがない」「京急に乗っている連中は知識も教養もない下っ端のアメリカ軍人ですから、ちょっとこのblogの対象外ですねぇ〜」だったりする。（電脳遊星Dの記述に基づき訂正）
