雑想:郵便料金値上げのニュースから

昨日ラジオを聞いていたら、英国Royal mailが、1st class(速達)の郵便料金値上げをするというニュースが流れた。現在の28p(約56円)から2p上がって30p(約60円)にとのこと。

私の貧しいヒアリングによるものだから全然違うかもしれないが、ラジオのニュースでは1st class(速達)の質を上げるための設備がどうこうとか聞こえた気がする。

ちなみに2nd class(通常郵便)は21p(約42円)で、これは据え置きとか。

どちらも十分安い気がするんだが。まあ英国国内の郵便の状況がわかんないから(通常どのくらいでつくかとか。日本だと最近は東京都内に出す分には、通常は翌日にちゃんとつくから速達が必要ないものな)単純な比較もできないのだけど。

そのちょっと前には、クリスマスカードの時期は1st classでもうたっている程速くも確実でもないから、クリスマスカードをわざわざ1st classで送るのは意味がないとか言う第三者機関の報告が出ていた。まあその為の設備投資ってニュースにもなっているのかな、と思えたのだった。

ここでちょっと考えた。

いくら集中するからといっても、クリスマスカードは11月の後半から出し始めて、届けられる。いわば月単位での集中だ。一方、日本の年賀状は12月31日の夜から1月1日の朝の時間くらいまでに配達を終えねばならないという、極度の集中具合である。その為の設備投資って実は結構大変なんじゃないだろうか。そしてそれって、年でたった一日のピークに備える為の設備投資ってことになっていないんだろうか。

まあ仕分け自体は事前に終わっているし、配達は毎年バイトを雇っているのだからちょっと違うのかもしれないけどね。

でも、もし年賀状という特殊な日に対応可能な設備投資をしていることがコストを押し上げているのだとしたら、消費者側が年賀状のあり方を少し見直して、ある程度の負荷の平準化を許容すれば、少しはコストを下げられるのかもしれない。そして、消費者側がある程度妥協することで負荷平準化をすればいろいろなコストが下がるところって他にもあるかもしれないなあ、といったことを漫然と考えたのだった。

以上前提が違っていたら全然論になっていないのだが。

(11/Dec/2004登録)