受動喫煙に関連して
「受動喫煙の害」を否定するJT・財務省・知識人に対する日本禁煙学会からの緊急声明 日本禁煙学会
- 2006年11月16日 プレスリリース
- 『受動喫煙も10万人あたり5千人以上の生涯死亡リスクをもたらす環境汚染としては最大最悪の因子』
- 小谷野敦、室井尚、エンストローム論文(続き)、1998年IARC論文に関する英国日曜紙の暴走などへの批判(後述の1998年2月26日付松崎道幸論文)へのポータルになっている
- 週刊ポスト(11月17日号)において受動喫煙の有害性を否定した特集記事が掲載されたことへに対する緊急記者会見。
- 『たった1件の研究結果だけで、関連の存在が否定されたり肯定されたりする浅薄なものではありません。』
- 『受動喫煙が非喫煙者に肺ガンを起こすという知見は、多面的な証拠を総合して導き出された結論』
- 『今年6月に出された米公衆衛生長官報告でも2100編を超える一流の論文を精緻に組み合わせた(以下略)』
1.能動喫煙と肺ガンの確固たる関連、
2.喫煙量には無発ガン閾値はないこと、
3.主流煙と質的に同じ発ガン物質が副流煙にも含まれていること、
4.生体マーカーの測定により発ガン成分が非喫煙者に侵入していることの証明、
5.環境タバコ煙がDNA損傷をもたらすこと、
6.動物において発ガン実験が成功していること、
7.疫学的関連の諸条件(成績の一致性・特異性・最高度曝露群での関連の存在・量反応関係など)が満たされていること、
などを総合的に評価した証拠の重み解析で、受動喫煙と肺ガンが確実な関連を持つと判断されるに至っております。
以上を根拠として米EPAは、「環境タバコ煙」(受動喫煙)をヒトに対する発ガン性が証明されたA群発ガン物質(group A carcinogen)と認定しました。A群発ガン物質には、ベンゼン・アスベスト・ラドンなど十数種類の物質が含まれますが、一般の社会生活レベルの曝露でガンのリスクが明らかに増加することが証明された発ガン物質は「環境タバコ煙」以外にありません。
- 「平山」論文だけを非難して悦に入っていたり、エンストローム論文だけでホクホクしていては埒が明かんというのがよくわかる話。
受動喫煙と肺ガンに関する最近の知見−WHOが間接喫煙のリスクを否定したという誤報を正す−松崎道幸 日本禁煙学会
- 日本禁煙学会理事松崎道幸が1998年2月26日付けで書いた論文