毛染め

かつて、このようなサイトをブックマークした:自然の摂理から環境を考える 毛染め剤は危ない!?
このサイトにはこのような記述があった(画像で書かれていた文字をテキストに置換)。

茶髪や金髪…今や日本人(特に女性)の多くがそうですよね。


この「染毛」という行為は、日本人に特に多いそうで、外国人にとっては !? !? !? だそうです。

本論は毛染め剤の害として、含まれている「「パラフェニレンジアミン(PPD)」という物質」が発がん性があるとするもの。


その本論に対して特にどうこう言うつもりはないが、引用部分がどう考えても自分の経験と合わないので、その出典についてコメント欄で質問した。見事に無視されたが。*1


さて、例によってのInternet Journeyにこのような記事が出ていた。「2/5 若々しさ追求の「ツケ」!?−−毛染め剤でアレルギー反応を起こす人が増加!」(cache)。すなわち英国における毛染め剤の使用に関する記事である。この記事でも、パラフェニレンジアミンおよびその関連物質による害を指摘するのが本論で、以下のような記述がある。

英国の医学専門誌「the British Medical Journal」に掲載された研究報告によると、アレルギー反応を引き起こす物質は、毛染め剤に多く含まれているパラフェニレンジアミン(PPD)、もしくはその関連物質で、アレルギー症状には顔の湿疹から、深刻なケースでは顔が腫れあがるといった症状まであるという。


現在英国内では、市販されている毛染め剤の3分の2以上にこのPPDが含まれているとされるが、この物質の使用は、ドイツやフランス、スウェーデンでは禁止されている。

私の話に関連したのは、この少し後の段にある下り。

2001年の調査によると、髪を染めている女性の割合は学生で全体の40%、若い女性では全体の約90%にも達し、さらに多くの人が若い時期からより頻繁に毛染め剤を使用する傾向があることが分かったとされる。

イギリスの若い女性の約90%である。さすがにそれほどとも思わなかったが、少ないはずがなかろうという実感に間違いはなかったわけである。


さて、初めに引用した記事の著者が、外国人として誰を想定しているのかは知らないが、若い女性の90%が髪を染めているという状況と比較して、さらに「日本人に『特に』多い」となると、いったい何%の日本人が髪を染めていると考えているんだろうか。そして、何に驚いたというのだろうか。


やれやれ。

*1:消さないだけ偉いと思たが。