高校生の学力テスト

国立教育政策研究所教育課程研究センターというところが高校生の学力テストを行った結果について発表したそうな。

その結果について、の各紙の報道を見てみると…

YahooのHeadlineでは

高校生3分の2、「拝啓」使えず=学力テスト報告書−国立教育政策研
...高校生の学力テストとしては40年ぶりに実施された02年度調査では、数学、理科で事前に定めた想定正答率を下回る一方、国語は想定を上回っていた。ところが、手紙文の問題で、(中略)生徒の3分の2程度が正しく頭語を使えていない。 (時事通信

朝日と毎日では該当する記事見つけられず。(「教育」の項は一応一通り見たのだが)。

読売でも

高3、「拝啓」正しく書けたのは2割…学力テスト
(前略)理科では「新聞記事や科学雑誌、図書などを授業で活用して、生徒の興味・関心を高める工夫が必要」とした。
 高校生の全国一斉学力テストは、一昨年、40年ぶりに行われ、約10万5000人が受験。今年1月の中間報告では、国語、英語に比べ、理科、数学の不振が目立つとされていた。
(2004/7/28/01:09 読売新聞 無断転載禁止)

おい、「拝啓」とかが使えないってことが、理数の学力の低下より重要な問題か?あほか。

あえて弁護すれば読売にあるように、理科の理解力が不十分であることは突っ込み済みってことかもしれない。また、各紙同じように伝えているということは、おそらくそういう内容で発表があったんだろう。しかし、報告書はすべてオンラインで公開されているんだから、「拝啓」がかけるかどうかより大事な話題を拾えると思うし、拾うべきでしょう。腐ってる。

そもそも頭語がきちんと使えないってことの弊害ってなにさ。化石みたいな教養を誇れるか否かって程度じゃないの?って言うとさすがに言い過ぎかな。

#ちなみにそういう私が「教養主義」を自称しちゃ駄目でしょうか?(^^;

らも逝く

読冊日記経由で中島らも逝去との報道に接する。16日に酔って階段から落ちてからついに意識が戻らないまま逝去とのこと。氏のエッセイは一時期愛読した。なんだか読んでいると、人生これでいいんだ、等と肩の力が抜ける感じがしたものだ。まだまだ若く才能ある人の逝去を痛ましく残念に思う。一方で、氏のエッセイには薬や鬱等どこか死のイメージが潜んでいるようであった。その愛読者としては、ついにかという感じもし、また不謹慎ではあるがどこか氏らしい逝き方のように思ったのだった。